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下手な知識が判断を鈍らせることもある [震災]

こんばんわ

今日で震災が起きて1年となりました。震災を忘れられず未だに去年と変わらず震災を引きずって生活をしている人、震災から立ち直り新たな生活する人それぞれの1年目を迎えたことと思います。

takui自身はどちらなのか?それは後々お話したいと思います。それでは震災2日目の話です。

3月12日

その日は朝6時頃目が覚めました。相変わらずライフラインは復活してません。しかし防災無線がなっています。「町民の皆さんは今すぐに最寄の公民館へ移動して下さい。」という内容の放送でした。

この時点で何が起きているのはさっぱりわかりません。唯一わかっているのは「非難指示が出ている」という事実だけです。取り合えず必要最小限の荷物を持ち近くの公民館へ車で移動しました。そこで使い捨てのサージカルマスクを手渡され、「今からバスで都路地区(村田市)へ非難します」と告げられました。都路地区というのは大熊町の西の隣村(昔は村でしたが、今は統合され村田市の都路地区となってます)です。その時誰もが原子力発電所で重大な事故が起きてるとも思ってませんし、2・3日もすれば戻れると思ってました。自家用車で移動すると避難所で受け入れてもらえないということだったので、仕方なく車はそこに乗り捨ててバスで隣村まで移動することにしました。(バスの中で津波に襲われた町民の方の話を聞き津波が町を襲ったことを聞きましたが、それが発電所にまで到達しているとは思ってもみませんでした)

バスで移動している最中にやっと携帯電話が通じるようになり、そこで総裁の家が津波で崩壊し、両親が行方不明であることを知らされました。(後に両親は避難所に非難していて無事であることを知りますが)恐らくその事実を知った総裁の心境はtakuiの想像を絶するものだったと思います。その時にようやくこの地震の被害は尋常でないことを知ったのです。

発電所の状況がわかったのは避難所である都路地区の古道体育館へ着いてTVを見た時でした。体育館に着いて場所を確保して直ぐにtakui Jr.の中学校時代の友達二人が親とはぐれて避難していることを知りtakui家で引き取る事にしました。家族4人+2人での避難生活の始まりです。

総裁は近くの店へ走り避難中に必要な生活用品の調達に走り回り、takui Jr.とその友達達は物資で届いた毛布の調達に悪戦苦闘し、総裁2号は近所の体の不自由な方の介護と一生懸命に働きました。そしてtakuiは避難所にTVがあることを知り情報を仕入れるためにTVを見ることにしました。そこで見たのは「注水機能が停止しPCV(原子炉圧力容器)の圧力が上昇している」という内容の報道でした。「だったら何でSRV(主蒸気逃がし安全弁)動作しないんだ?」って考えてました。SRVは原子炉の圧力が上昇すると自動的に圧力を逃がす為のバルブです。 恥ずかしながらこの時takuiは電源損失という事実を知らなかったのです。なので手動でベントを行ってる事が不思議でなりませんでした。それでも無事1号機のベントが成功したというニュースを見てTVを見るのを止めました。自分の中で「何とか危機は脱したな」と思ってしまったからです。その後総裁がTVを見て「何だか建物が爆発したみたいよ」と言った事が理解出来ませんでした。takuiはその後直ぐにTVのある場所まで戻り再びニュースを見ると1号機が爆発する映像が流れてました。takuiの頭は真っ白になりました。「なぜ?なぜ?」何度問いかけても答えが出ません。ニュースで「水素爆発」と聞いても「何で水素?可燃性ガスを処理する装置あるじゃん!それにホウ酸水注入装置は???」っと今考えればお気楽な考えばかりしてました。その日の夕方「今非難している場所も危険が及ぶ可能性があるのでさらに西へ非難します。」という連絡がありました。結局非難したのはその日の夜9時ぐらいでしょうか、バスに乗り船引町の小学校へと再避難したのです。


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コメント 2

しょん

お久しぶりです。。
そんな事になってるとは知りませんでした

なんとお声をかけたらいいのかわからず、コメントを迷っていました。
とにかくご家族が無事だった事に安心しました。
まだまだ先は長いとは思いますが、みなさん身体を壊さぬよう過ごしてくださいね。

すいませんこんなコメントで。
by しょん (2012-03-14 09:51) 

takui

しょんさん
お久しぶりです。
覚えててくれたんですね。ありがとうございます。
takui一家はこのぐらいではへこたれません(笑)
お気遣い本当にありがとうございます。
by takui (2012-03-14 21:59) 

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